翻刻
【右丁】
神麹酒(しんきくしゆ) くすりかふしを焼(やき)て酒にて飲之(これをのむ)【「飲_レ之」ヵ】
柘根酒(せきこんしゆ) やまくわの根の煎汁にて造し酒也
磁石酒(しせきしゆ) じしやくを浸せし酒也
蚕沙酒(さんしやしゆ) かいこのふんを浸せし酒也
花蛇酒(くはしやしゆ) 白花蛇(はくくはしや)を浸せし酒也《割書:白花蛇|舶来》
烏蛇酒(うしやしゆ) 烏蛇(うしや)を浸せし酒也《割書:同|前》
蚺蛇酒(せんしやしゆ) 詳ならす
蝮蛇酒(ふくしやしゆ) まむしを浸せし酒也
紫酒(ししゆ) 鶏屎(にはとりのふん)一升 炒(いり)て酒に入れ紫色(むらさきいろ)と成(なり)し也
豆淋酒(つりんしゆ)
【左丁】
本朝食鑑に黒大豆(こくたいつ)一升 洗浄(あらい)少蒸(すこしむして)《振り仮名:入_二于好古酒二升|こうこしゆにしやうのうちに》
《振り仮名:内_一|いれて》而《振り仮名:蓋_二甕口_一|つほのくちをおほい》緊封(かたくふうし)《振り仮名:埋_レ土|つちにうつむこと》五十日而 成(なる)取出(とりいたし)用時(もちゆるとき)《振り仮名:和【二点脱】山椒|さんしやうのまつ》
《振り仮名:末少許_一|すこしはかりにくわし》拌匀而(かきませて)《振り仮名:飲_レ之|これをのむ》一方(いつほうに)《振り仮名:合_二 人参末竜眼等_一|にんしんまつりうかんとうをあわし》同醸(おなしくかもする)亦(また)有(あり)
霹霊酒(へきれいしゆ) 鉄(てつ)を焼(やき)て浸(ひた)せし酒也
亀肉酒(きにくしゆ) 亀(かめ)の肉を浸せし酒也
虎骨酒(ここつしゆ) とらの骨を灸(あふり)砕(すり)て造りし酒也
麋骨酒(ひこつしゆ) をほしかの骨(ほね)の煎汁にて造りし酒也
鹿頭酒(ろくとうしゆ) しかのかしらの煮汁にて造し酒也
鹿茸酒(ろくしやうしゆ) しかのふくろつのを浸せし酒也
戊戌酒(しゆつしゆつしゆ)【注】 黄色の狗(いぬ)の肉の煮汁にて造りし酒也
【注 「戊」のルビ「しゆつ」は「ぼ」ヵ「ぼう」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブは「ばう」(『本草図譜巻之43・44』コマ54 https://www.digital.archives.go.jp/img/4676183)。】