翻刻
【右丁】
り刀をめしよせしがいせんとし
給へはめのとの女房参り御まほ
り刀をうはひとり申御道理は
さる事にてさふらへとも三てう【三条】
みふの御所よりも必御むかひの
参りさふらふへし御命をまつ
たうし給へととかうなため奉る
世事をせぬ物ならはふとくしん【不得心】
なる別符にていかなる所存か
たくむへきとめのとの女房か
そはより世事をかく三とせの
のち新枕我にかきらぬ事
なれともすまふ草もとり〳〵に
【左丁】
ひけはやなひくならひなり
まみえん事はやすけれとも
きみのむ国へ打手におもむ
き給ひし時うたれみやに参り
千部のきやうをかきよまん
と大ぐはんをたて七百余部は
かきよみぬいま二百部は書
よます此しゆくぐはんじやうじゆ
のゝちはともかくもとかきとゝ
めてこれはみたいところの御
世事なりとてかへすつかひは
いそきたちかへりへつふ殿
にたてまつるへつふひらいて