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【右丁】
思ふらんいにしへ島にすてら
れしゆり若大臣か今はる
草ともえ出る道理にまかせ
て我や見ん非道に任て別符
や見むいかに〳〵と有しかは大友
しよきやう【諸卿】松らたう【松浦党】一度に
はらりとかしこまり君にした
かひ奉る別符もはしりおり
かうさんなりとて手をあはする
いかてかゆるし給ふへき松らた
うに仰付高手小手【人を後ろ手にして肘を曲げ、首から縄を掛けて厳重にしばり上げること】にいまし
めかゝりの松にゆひ付自身
たち出給ひて汝か舌のさへつり
【左丁】
にて我に物を思はする因果の
ほとをみせんとて口の内へ御手
を入舌をつかんて引ぬいてかし
こへかはとなけ捨首をは七日七
夜に引くひ【のこぎりで罪人などの首を挽くこと】にし給へり上下
万民をしなへてにくまぬものは
なかりけりいんくわ【因果】は手をかへ
さぬ間としるへし