翻刻!地震・災害史料

コレクション: 国文研地震

地震津波/末代噺の種 - 翻刻

地震津波/末代噺の種 - ページ 14

ページ: 14

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納(な)屋抔に至るゝ迄 悉(こと〳〵)大船【舩】の為に打砕(うちくた)【碎】かれ且 道頓堀川筋は日吉橋 汐見(しほみ)橋 幸(さいわい)橋住吉橋この 四ツの橋 押落(おしをと)し其音百雷の落来ることし漸 大黒橋にて水勢三方へわかれ候事故此所にて 船【舩】止る込合居候船【舩】千石已上已下の船【舩】凡三百余【餘】 艘 剣先(けんさき)以下の小舟凡千艘 崩(くず)れて形(かた)ち無之 舟数を知らず又安治川は同様の勢いなれ共(とも) 川はゞひろく道頓堀川筋よりは死人 破船(はせん)【舩】抔も すくなく橋は安治川橋亀井橋二ヶ所落ち堀 江川筋落橋水分橋黒金橋長堀川高橋落る 道頓堀西横堀金屋橋 帆柱(ほばしら)にて半崩れ実(しつ)に あわれ成は地震 最中(さいちう)に上荷茶舟抔の小舟 にておもひ〳〵に地震を 除(よけ)んとて内川に 舟住居(ふなすまい)致し且は浜(はま)【濱】側(かは)の明地(あきち)へ逃(にけ)【迯】 出(いた)し居候 男女老若右の津浪にて一人ものこらのこらす水 死(し)いたし候恐るべし〳〵