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せんくはうし
如来をさま
たげんと来りし
鬼
むす
めは
いろ〳〵
と
心を
くだけ
ともによ
らいのりやくふかければ中〳〵さまたげ
することあたはずあきれはでゝ
ゐけるがもはや今はかなはぬと
思へばちからもおちしほどに
はらさへへりてちからなく
こゝかしことあるきて見あ
たりたるをさいわいと瓜
すいくわの見世にかけいり
あり合まくは瓜をつかみ
とりてしたゝかにくらい
けるうりて【売り手】も此ありさま
を見るよりかけ出て人〳〵
にかくとつげ
けるこれを
まくは瓜の
おにをする
といふことを
【左ページ】
いゝなら
はせり
このさはきに両国中のあきんとみな〳〵にげちりけるあとにてこゝ
かしことあばれあるきてほしいまゝに しけるこゝにだんごこはめしにしめ
なとうる見世にてなべの中
なるにしめに入しこぶをのこら
ずくらいける世の中にいゝつたへ
て鬼にこぶをとられしと
いゝ
し
も
此こと
なる
べし
【鬼にこぶを…:こぶとり爺のことを言っている】
【逃げ惑う人の台詞】
やれこはや
〳〵
いのちが
もの
だね
ほんなれ
ではなく
てゆめに
なれ〳〵
〳〵
【良い夢が本当になれ=ほんなれ、ではなくて、この恐ろしい事が「夢になれなれ」と言いながら逃げている】
【煮しめを食う鬼娘を見て腰を抜かす男の台詞】
にしめでは
なくて
みじめだ
こはめしでつくつた
鬼といふことはおら
が見世にもあるが
正じん【正真】の鬼にあふ
とはこはめし
よりもこはい
〳〵
【こはめしでつくった鬼:純度の高い酒(鬼殺し)の事か?/強強は米を蒸したもの(おこわ)。酒造りも米を蒸して使う。】