翻刻
扨鬼むすめいかゝして如来のじやま
をせんとあんじゐる所へ大せいの人こゑ
にて高てうちんおび
たゝしくともしつれて
来るを見てこれこそ
さんけいのものとも
なれまづひとり
ふたり引
さき
く
ひ
て
は
ら
をつく
り其 うへお□□□かけんと橋に
たゝすみまちかけしにほどなく
ちかく来るこへはすれどもいづく
にありともさだかに見へわかず
そのはづのことなりせんくはうじの
かたゟ如来のくはうみやうを
てらし給ひそのうちを
わうらいするゆへ鬼むすめ
は目をむき出しくちを
あきてもほねをり
【左ページへ】
そんなりさんけいの人々
は一人としてこれを見
たるものなしこれ如
来のくはうみやう
の御りやくなり
鬼むすめもいよ〳〵
はらを立ける故
そのさまいわんかた
なくおそろし
【鬼娘の台詞】
はてとうした
かけんだな
これで
いかぬ
ことは
ないはづたが
【高提灯の人々の台詞】
かへりは
さかい丁の
せつたいて
たはこに
しやう
なんまいだん
ぶつ〳〵〳〵
もう御門が
あいたさうだ
【提灯の文字】
大工町
日参
善光寺
講中
こび
き町
四ッ谷
講中
日参
かし【じ?】町【鍛冶町?】
本芝
善光寺
日参