翻刻
《割書:候と一足二足之勝劣御座候猪岸茂右衛門荒井|作右衛門田伏次左衛門此三人之由》若引候体に見せ
候而夜に入如何様之謀に而候半も不存さなく候而も
我々に成候而弱き城中之人心故無心元存シ太
左衛門城中廻り酒食抔を付持セ屏裏持口〳〵を
廻り諸勢に気を付ケ申候斗之内一日も臥り不申
候味方に而聞せ候はゝ今度唐津を出る前奇妙
成九字護身法を授り参候間心強く存油断
無様に仕様得日本は神国に而候得は異朝之宗
門にいかて破られ可申候哉神力を以て追付運を
開可申と士卒勇め申候に付城中之下々迄勢付
申候諸事之軍慮古来之名将之御心にも叶ひ可
申と諸人感申候唐津ゟ七山之知行所ゟ召連参
候小者屏裏をゆかきに食物を入廻り候とて竹
之先ヲ尖らし火に而はシやけ九尺斗りに拵荷行棒
に取添候而廻り申候何れも夫から尋候得は今に而も敵
乗懸り候時一々此竹鑓に而ふと腹を突抜可申と
勇み申候其時太左衛門羽織をぬき取らせ候■■【かれヵ】
今七山と申所に無事に而居右之羽織を子共にも
伝へ候由然処十九日之夜五ッ時分原田伊予あわ
たゝしく走り上り太左衛門居申処江参候は下之