キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

切支丹御退治記 49巻. [3] - 翻刻

切支丹御退治記 49巻. [3] - ページ 31

ページ: 31

翻刻

 口伊勢守丸を稠敷攻申候間日々七ッ時分太左  衛門持口之前尾崎之方ヲ竹束を付寄申候物  を此方ゟ船板に而箱せいらふを指屋之棟之【にヵ】上  ケ其内ゟ大筒石火矢を持打せ可申と工み申候  得共鉄炮稠敷参候に付屋之棟に上り候者斗之【にヵ】  候然処に道具持市之助はたかに成鎌を腰  に指家之棟に上ケ心閑に屋根ヲ切落し下り候  得共かすりも手負不申扨右之井楼屋之棟  に上ケ見ケ【ルヵ】に竹束を打せ候得は竹はさららみ様  に成候得ともたをれ不申候然る処に稲葉四  郎左衛門と申侍参り太左衛門に申候はあの竹束を  掛前我等一手に而取可申と尋候得は太左衛門申候は  尤に而候此方も疾く左様にも可致と存見申候得  共味方弱り居候得は若突入に逢候はゝ却而大  事を招候に而可有之候只々我等に任せられ候様にと  差留置申候扨間も無之鉄炮打せ見合申候島  田与四右衛門と申侍初にそこの抜ケ候石火矢を底  を入からすに而つくにしめ付土に而塗て打候得は  亦壱ッに而底か抜ケて用に立不申候馬取与吉  もさまをかへ鉄炮ヲ打申候其日太左衛門持口