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コレクション: コレクション3

九死の一生 - 翻刻

九死の一生 - ページ 3

ページ: 3

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【右】 く了解せざれば縦令其千百回に及ぶも到底徒労に属せん と頃日一小冊を偏し名けて九死の一生と云ふ体問答とな し一ら解し易きに取り童幼婦女をして輙く會得せしめん ことを旨とす希くは世人徧く此書を讀み人々自ら豫防の道 を知り以て悪疫即ち虎列刺病の災害を免るゝことを得ば獨 り余の幸のみにあらず聊か上 朝旨を補賛し下公衆に對 するの努と謂ふ可き□若し夫れ病原の如何と治方の得喪 のごときは姑く措て論ぜず蓋し普及の要は遠く議論の高 尚に非ずして近く実践の平易に在ればなり  明治十三年七月初旬   大河本聴松 織 【左】 九死(きうし)の一生(いつしやう)    〇發端(ほつたん)      虎列刺病(これらびやう)の残酷(ざんこく)なる事(こと)      虎列刺病の救治(きうじ)し難(がた)き事(こと)      一般売薬(いつぱんばいやく)の妄信(ばうしん)すまじき事(こと)      虎列刺病を免(のが)るべき手段(てだて)の事(こと)    〇虎列刺病(これらびやう)を豫防(よばう)する法(はう)      空気(くうき)の清汚(せいお)に注意(ちゆうい)する事(こと)      飲水(のみみづ)の善悪(ぜんあく)に注意(ちゆうい)する事(こと)      食物(しよくもつ)の良否(りやうひ)に用心(ようじん)する事(こと)      交通(まじはり)の利害(りがい)に用心(ようじん)する事(こと)