翻刻!いきもの図鑑

コレクション: コレクション1(くずし字)

畫本野山草. [1] - 翻刻

畫本野山草. [1] - ページ 28

ページ: 28

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【右丁】 [山郭公(やまほとゝぎす) 時鳥草(ほとゝきすさう)] 花のかたちつねのほとゝぎすにて色は其 鳥(とり)の羽(は)の ごとくなるさゝらありつねのほとゝぎすより 葉も丸く花もはやさきなり七八月花さく漢名(かんめい)三白草(さんぱくさう) 【縦罫線】 [かるかや 漢名 燕麦(エンバク)]葉 雀麦(ちやひきくさ)のごとく花もまたおなしいろ花 葉茎(はくき) ともにくろくこはし七月に花和哥にはたゝかやともよめ り白めかやともさま〳〵うたによめり 【縦罫線】 [平紅帯(へいこたい)《割書:六七八月|  花有》]葉 彭翁菜(ほうをうな)に似(に)てきれふかく花しの立(だち)末(すえ)に るりむらさきいろあざみのかたちにて丸きはなさく至(し) 極(ごく)かはりなり又ひらい草(さう)ともいふ歟(か)又ひこたへといふ也 【縦罫線】 [うこん草  鬱金(うこん)] 葉 美人蕉(びじんしやう)に似たり花のかたち歎冬花(ふきのはな)のたけたるご とくはの中に咲(さく)色(いろ)白く少(すこ)しうつり見ゆる八九月花有 【縦罫線】 [葵(あふひ)《割書:五月| 花|  有》 菺葵(けんき) 戎葵(からあふひ)《割書:共|いふ》] くれない八重一重有 花形(くはぎよう)木綿(わた)の花のごとし紫一重千 重有雪白千重と一重有 源氏(げんじ)うすいろにて花のへり 白し八重一重有そこ白八重一重有花の中白し 【左丁】 [蜀葵(しよくき) ]又 底(そこ)赤と云は花の中赤しうす墨(すみ)薄(うす)ねずみ色八重一重有【枠、解説文は前行の続き】 【縦罫線】 [石蘭(せきらん)]葉はしらんはくらんなとのことくにて根本 土(つち)の上に二三 寸高く岩のごとくなるかぶ有年々に数(かず)出(いで)て後(のち)は岩石(がんぜき)のごとし 其(その)間々(あい〳〵)に花七八寸に出る花のかたちは大蘭に似て色うら【こヵ】ん也 岩石蘭(かんぜきらん)といふ六七月はなさく蘭も同時なり 【縦罫線】 [なごらん]葉はほそ長くあつく葉のさき丸し葉の色は緑青(りよくせい)に して青漆(せいしつ)をぬるがごとく花うす白少し青み有て色あさ 黄なり四五寸程に出て段(だん)〳〵に開(ひらき)花形(くはぎやう)は蘭花に似て五出 花中に一出有て濃紫色のかのこ有愛らしき花也七八月 咲(さく)也 【縦罫線】 [風蘭(ふうらん)《割書:花五|六月| ゟ》 おさ蘭(らん)《割書:八月| 迄》] 葉柳葉にしてほそくあつしつや有ちいさし花 のいろ白く小りん蘭花のごとし又なごらんありかや らんありなごらんは葉大葉にして花の色黄らんの小(ちいさ)きがごと し葉の間にさく根あがりてからことの外見事也かや らんは葉 対生(むかひしやう)ずしげく出で梭(をさ)【注】のかたちのごとし故(ゆへ)におさらん 【注 『日本大百科全書』(小学館)の「オサラン」の項には「筬蘭」の記載有。「筬」「梭(=杼:ひ)」はともに機織り道具の部品の名称。】 【[ ]内の文字は枠で囲まれている。続きの文章はその枠の下から始まる。】