翻刻
【右丁】
は申せともたかひのわかれかなしむ程
にひつじはかりに都を出その日のとり
の時はかりに山さきにつかせ給ふそれ
より御ふねにめさるへきよし申さ
るゝほとにその夜都の人〳〵の御かた
へ御ふみともあそはしけるひやう
ふきやうの宮の御文いもうとの姫きみ
又はなひしの御文中つかさのさんみ
中将かた〳〵の御ふみともあそはして
すいしんのつきみねと申をめしをのれは
【左丁】
これより
みやこへのほり
このふみとも
たしかにまいら
せかた〳〵の返事
をとりていそき
おいつくへしと
仰られけれはうけ
たまはりて