翻刻
【右丁】
かへすしてかはりぬる事よかまひて〳〵
後世たすけさせ給へくにゝ御かんまても【意味不明】
いのちなからふへくもおほえすいかさまみち
にていかにもならんと思ひ候とてなく
〳〵出給ふひめきみきちやうより出
て兵衛の介のたもとにとりつき給ひ
て我をはたれにあつけて行給ふそ
や今はちゝはゝもをはしまさす君
より外にたのむかたもなき身を
ふりすてゝをき給ひなは我身は何と
【左丁】
成へきとこゑもをしますなき給ふ御
ありさまかむかひの物ともさすか岩き【岩木=感情のないものに譬えている】に
あらねはみななみたをそなかしける
兵衛のすけ御覧してこれはいかに
みくるしや人もこそみれとてひめきみ
のとりつき給ふ御そてをひきちきり
御くるまにめしけれは御ともの物とも
はひきいつる姫君したひてなき給ふ
御声かとのほとりまてきこゆれは御く
るまもすゝめやりたまはすたつの時と