翻刻
しばらくしてなにやらかつたびし□□と
してふきやのごとくはせいだすばけ
ものありすりこきにはねがはへてとび出し
すりばちにあしがはへてころげ出しおたふく
があんどうさげてかけ出しあんまがまつだけ
かついでにげ出すまないた目はなが
あいてげたとなればちりとりにめがついて
わさびおろしとがけるはつたくさして
たヽみがもちあがるこいつは□さわぎ
ばけものヽすはきかと思へばゑんの
したからかぢわらがかたちのものはひ
出る此げぢ〳〵めがといへばおすヽとり
ゆ□しつけむしもにげまするといふて
きえうせぬ又まきべやのうちさわがしく
何事かとうかヾへば四十七き夜うちの
ていにてまきべやなれbまきべやなればたくあんの
かうのものなふとはこぢつけたが
かたきはくどうさゑもんとはハテ
めづらしいたいめんじやなアといふ
あまりばけやうがいりくんでくどうさゑ
もんちうしんぐらに十ばんぎりとは
ばけものもこれぎりかときいてゐれば
ばけものどもはなしあふやう大みそかの
こわいといふだいで米さけさかなみそ
まきなどのばけものも出しそがと
ちうしんぐらのかたきうちで
ばかして
しまはふと
おもつた所
忠孝といふ
二/字(じ)には
うたれぬそが
きやうだいゆらの助と
いふしゆかうかあくま
よけになつて
しやうきのぐわうぞう
かけものからぬけ出
市川□□郎か
ふんぬのさうを
あらはしあくま
がうぶくの大だちを
もつていでもの見せんと
いふまヽにおにうちまめを
うつごとくはらり〳〵となぎはらふ つぎへ