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コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (3) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (3) - ページ 34

ページ: 34

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人形(にんぎやう)の。沢山(たくさん)あるを参(まゐ)らせん。と聞(きい)て明石(あかし)は歓(よろこ)び顔(がほ)。夫(そん)なら今(いま)から参(まゐ)りませう。と余(あま)り稚(をさな)き 御気色(みけしき)に。心(こゝろ)劣(おと)りはせらるれど。是(これ)は全(まつた)く稚心(をさなごゝろ)の。失(うせ)ざる故(ゆゑ)と心(こゝろ)に汲(くみ)とり〽今(いま)は夜(よる)にて夫(それ)は 便(びん)なし。翌(あす)こそ伴(ともな)ひ行(ゆく)べけれ。まづ〳〵今宵(こよひ)は諸俱(もろとも)に。歇(やす)むべければ床(とこ)の中(うち)へ。入(い)り給へと手(て)を 採(とつ)て。頓(やが)て床(とこ)へいり給ひ。吉光(よしみつ)は抱(いだ)きよせ口(くち)を吸(すは)んとし給へど。口(くち)をば堅(かた)く閉(とぢ)て開(ひら)かず。前(まへ)をまく りて手(て)をいるゝに。アレヨト強(つよ)く押(おさ)ゆるを。然(さ)はせぬものよとその手(て)を放(はな)ち。内股(うちもゝ)へいれてみるに 滑々(すべ〳〵)として薄毛(うすげ)もなく。夫(それ)より稍(しだい)に紅舌(さね)の辺(あた)り。また玉門(ぎよくもん)へ手(て)を臨(ののぞ)ませても。頻(しき)りに渾身(みうち)を 悶(もだ)ゆるのみ。にて陰門(いんもん)のやうす十二三の。小女児(こむすめ)に等(ひとし)へければ。斯(かく)てはなか〳〵用(よう)にも立(たゝ)じと。吉光(よしみつ) 君(きみ)は可笑(をかし)くも。また本意(ほい)なくもおぼされて。詞(ことば)だになく在(おは)しけり      是(これ)より後(のち)壽田(すだ)の方(かた)との色情(しきじやう)は。まさしく藤壷(ふちつぼ)の宮(みや)が姿(すがた)を借(か)り。三人(みたり)の側室(そばめ)音勢(おとせ)     が事。傾城(けいせい)浜荻(はまおぎ)が物(もの)あらがひは。葵(あふひ)のうへが赴(おもむき)を模(うつ)し。さま〴〵趣向(しゆかう)ありといへど。こゝに      丁数(ちやうすう)限(かぎ)りあれば。たゞそのさまを画(ゑ)にのみみせ。文(ぶん)は後(おく)れて二編(にへん)にあり。看官(かんくわん)是(これ)を察(さつ)し給へ 相生源氏下之巻 終                                  下ノ巻大尾