翻刻
【右丁 上部】
わりめしは江戸へ出そくさい
になり大のいきしん【粋人】と
なりてまい日〳〵ならちや屋へ
あそびにゆき
そのころの
なだいもの
かめやの
かすがのつぼやの
こみ山五井やの
わかもりわたやのかんばやし日のや
あかしやのあわゆきそのほか
なだいものおびたゝしくあつめ
【右丁 下部】
くるほどの人
ちやめしに
うかされよとを
し
さわぎ
あそぶ
のま【?】□□□【この行何文字かうすくて判読不能】といきに
【この行も上部何文字かうすくて判読不能】 てし□【文字うすく判読不能】と
【左丁 下部右端】
なり つとめる
【左丁】
かすがのになじみ
むしやうやたらにてを
たゝき太平ちやわんと
おごりかけむかし
ろくかうのおくやまん
ねんやは人がたのしみに
ゆきしものが今は江戸に
おびたゝしく
できてはやり
けりこれを思ふ
に女郎のちやを
ひくといふも人を
ちやにするといふも
このちやめしからはじまりし事か
またちやめしといへばとうふのぐつに【ぐつ煮=長時間とろ火で煮ること。またその煮物。「豆腐のぐつ煮」はポピュラーな料理だったよう。】
ひつこいものなれどどふ
でもきやくはひつこいのが
よいと見へてはやり
くずだまり【葛溜り=葛餡のこと】もしたじ【下地…味付けのもととなるものの意から醤油のこと】
よりよいとみへて
きやくがあるなり