翻刻
たかきやにのぼりて見れば煙(けむ)りたつたみのかまどはにぎわいにけりとは
ありがたきぎよせい一代のまもりほぞんはめしとしるなりとは
一休(いつきう)おしやうのおふせのとをり花(はな)よりは
だんご月を見るもだんごいろけより
くいけぢうわりがくわんじんもくおふが【「が」の字が半分有るように見える】
ためおきる朝(あさ)めしねるにやしよく命(めい)は
しょくにありほた餅【ぼた餅=牡丹餅】は棚(たな)にあり
むしやうにかせぐもどふするも はなのした【口のこと】に
つかわれる めしとしるとを しゆこふにして
大めしくいのぶてふほう【不調法】くうとじきにねると うしに
なるとまふせばせふ事なしにあんどんをかきたて【搔き立て=燈心などを掻いて火の勢いを強くする】はんぶん
ねて居(い)ていたし候まゝねぼけたそふだとおぼしめし御らんあそはし
可被下候