翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

鬼娘伝 - 翻刻

鬼娘伝 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

一生(いつせう)の悪名(あくめう)は。ぬけん地獄(ぢごく)へ落(をち)入 もの也と。高らかに読上(よみあげ)給へば。焔王(ゑんわう) 重(かさ)ねて宣(のたま)ふは。此 性悪(せうわる)を当分(とうぶん) 地獄へ落(おと)しなば。獄卒(ごくそつ)共を。ちよろ まかし。いか成ことかふつくらん【?】。地獄に も置れず。極楽へは猶やれず まず〳〵娑婆(しやば)へ追ひ返し。さいたら 畑(ばたけ)に迷(まよ)はすべし。此上は出直して 来り候へ。又 汝(なんじ)が娑婆(しやば)にて念頃(ねんごろ)せし 伏谷村(ふしやむら)の総次(そうじ)といふは。我(わが)手下(てした)の獄卒(ごくそつ) のうてん鬼(き)といふ者を。かりに娑婆(しやば)へ 遣(つか)はして汝と契(ちぎ)らせ其方が胎内(たいない)に 今 孕(はらみ)たるは。のうてん鬼(き)が手の窪(くぼ)の 塊(かたまり)なり。出産(しゆつさん)して見るならば汝