翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

信州大地震之記 - 翻刻

信州大地震之記 - ページ 42

ページ: 42

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市町本町奈良村四ッ谷間瀬追分かり宿右宿沓掛赤沢 軽井沢井沢峠町矢崎山朝熊山上砂口辺スワ郡ハ高嶋 の御せうゟ大和高木此辺少しく此内八重原大日向細谷原林 布引此辺少し強善光寺辺ハ廿五日朝少し静り松代越後終日 廿五六廿九日晦日別して強昼夜震御代官様御地頭ゟ格別 の御手配りにて水火を防き御憐愍にて米銭御手当ありかたき 事申も中々安心なり 夫大地震を聞伝ふ所往古ハ不可知中古文禄四年豊臣秀吉 公の時代伏見大地震京大仏殿を倒す慶長十八年冬京都 大地震寛永十年小田原大地震箱根山崩る寛文二年 京大地震寛政四年江戸大地震七日七夜文政十年霜月 越後国大地震天保元年京都大地震凡百日ほと旅人皆 自国へ帰る如此ためしありといへとも今信州の地震ハ希代の珍 事也人馬の死亡挙げてかそへかたし理数凡三十里四方ほとに及ふ漢字干 時善光寺如来御開帳にて諸国より参詣もの数万人この 大変にあひ身体茲に迫り本堂にかけ入御仏にすかり一心祈念 なし仰くへし尊ふへしそも人皇三十代欽明天皇十三年 三国伝来閻浮檀金の尊像にて百済国より日本に渡時の大 臣守屋物部うし異端の処神明の御心に憚りて難波の池に 捨させ畢其後信濃国の住人本田善光池の辺を通り行に池の中 ゟ金色の光を放ち自然と御声て善光くと呼給ふ驚て