翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

信州大地震之記 - 翻刻

信州大地震之記 - ページ 47

ページ: 47

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 倒れてたどるに敷石の所に人多くころびたふれ気絶の者  と見しも本堂に至りつけハ燈明なんどころ〳〵と足ふミもなら  ぬほどなり内陣に着に人少し古来より二基を常燈明とす  一基ハはや消失て小暗く心細きに地震ハ猶ゆりやまず  其内に人も救そひけり法師ありてあちこち立ふるまふは  本堂を出しきると見つて御戸帳ひらくとせしやかて法師  大音声にてもはやこゝハ危し出よ〳〵といふ初ハこゝにしつかりして出なと云  に皆はら〳〵と走り東門を出て畑ある芝原に止りけり此所人少シ  あハれなるかな中にハ襦袢一枚或ハ赤裸の者も有之て  ふるへ〳〵居り泣叫ふ声のミおひたゝし銭出しなといふも  おろかなり此所にて夜を明し畑をつたひ堤を行に地さ裂    壱尺程つゝ口あきたる所数ヶ所有これにも膽をひやし  又焼死の人の臭気いぶせく寺より一里はかりのほどハ  人々逃よ〳〵また地震のせんするそと呼ハり〳〵気を  もみ走るなんと大方ならすと広吉母帰りて物語也    御城下より善光寺参詣死失の者耳に入候分 上宿江川端       江川端 一米屋孫助妻      一すや忠助妻 上宿ドロ丁       新長屋 一鍵屋弥一夫婦     一大平屋家内 袋丁伏見丁東へ入    横丁桑名町東へ入 一畳屋仙蔵妻      一米屋甚助 玉屋町         片端坂下 一吾妻屋清助男     一三河屋八左衛門 長下町 一