翻刻
しねへようにしや「じれつてへ/是(これ)ほと/内幕(うちまく)を/見(み)せてもまだうたがふのかのう
サア/是(これ)でもかへ〳〵ト/足(あし)をからんで/引〆(ひきしめ)〳〵/跡(あと)はたがひに/鼻息(はないき)ばかり《割書:スン〳〵スン〳〵|スウ〳〵〳〵〳〵》ソレ
/又(また)いくよハア〳〵〳〵アゝいゝ〳〵ト/大(おゝ)よがり/最前(さいぜん)より/舟頭(せんどう)は/耳(みゝ)をすまして/気(き)をもだ
つかせ/突張(つゝぱり)かへるへのこをにぎりこらへかねたる/五人組折(ごにんぐみをり)から/同(おな)じ/雪見舟上手(ゆきみぶねうはて)
へ/棹(さほ)さすせんどう/仲間(なかま)「/舩六(せんろく)はやいななんとよく/降(ふ)る/雪(ゆき)ぢやアねへかてめへ
そこになにをしているト/声(こゑ)かけられてびつくりふりむき「さればよあん
まりひどく/積(つも)ツたから「どうした「/今(いま)かいて/居(い)る/所(ところ)だ
雪のながめ終
〔雪ノ七〕