翻刻
ぬり付(つけ)てぐヴ〳〵ぐッと三(ミ)こづきに根(ね)まで押込(おしこ)ミしつかり抱(だき)つき
《割書:九》〽どうだね先日(いつか)の晩(ばん)よりハ又冝(またい)ひ心持(こゝろもち)に成(なつ)たらうねといひつヽ
腰(こし)をそろ〳〵遣(つか)ふ其心地(そのこヽち)よさ得(え)も言(い)ハれずおさせハよがりの
よまいごと《割書:さ》〽あァれェもヲいィよヲいイよヲ《割書:此所なミごしにつかふ|うちのよまいごとなり》そソヽれェヽ
いィヽくゥヽゑェヽもヲヽ《割書:このところはやごしにつかふところの|よまいごとそのいきあいにてよミ玉へ》斯(かく)る所(ところ)へ下女(げぢよ)のお杉(すぎ)
にお嬢(ぢやう)さま〳〵と言(い)ハれて覚(さむ)る夜半(よは)の夢(ゆめ)【𦴋】《割書:させ》〽ヲヤ九次郎(くじらう)さんハ何(と)
処(こ)へお往(いで)だへ《割書:杉》〽そんな名(な)の御方(おかた)ハぞんじませんよ《割書:させ》〽ヲヤどうしやうねへ
露(つゆ)の出(で)じま 終
てしま二十二