翻刻
【右頁】
【短冊A】あひのふ松本さゞんくわ
【短冊B】松本うつつばき
【短冊C】松本丸ばふくりん 有どふし
松本は牛簇(うしこみ)赤城(あかぎ)下(した)に住(ぢう)す好人(こうじん)の聞(きこへ)あり
渦(うづ)つばきは葉つやよくくるひ
ことにすぐれたり
山茶花は白花にして葉(は)斑(ふ)廻り
よし
乕刺(ありどふし)はよく枝(えだ)しげく葉(は)密(みつ)なり
【左頁】
【短冊D】和田ほそはまさき
【短冊E】和田まるは まき
和田幸久其子
春也青山に住
ともに山野に浪(すゞろ)
行(ありき)して奇品を索(もとめ)しとや
岩上(いはがみ)は青山に住す図する
とべら白覆輪(いろふくりん)は尤(もつとも)奇観(よきながめ)
といふべし同時(おなしころ)に水の翁と
番町 窪喜(くぼき)巣鴨 植亀(うゑかめ)が
家ともに葉形(はかた)斑色(ふいろ)とも
少(すこし)も違(たがは)ざるもの出たり
一奇事(いつきじ)也水の翁 為(ため)に
名づけて四軒(しけん)とべらとよぶ