翻刻
【挿絵】真臘国
此国広州より船
をいたして北風
十日にして此国
にいたるへし天
気さらにさむ
き事なし
妻をめとるに
は男まつ女の
家にゆくとなり国人もし女子を生すれは九才の時
に僧をよひて経をよましめ其女子の身より
血をいたし其ひたいに点すしからされは国
人めとらすもし人の妻他人と通すれは其
おとこ大によろこひていはく我妻かたちうつ
くし此故に人のために愛せらるゝとてさ
らにとかむることなしもし盗人あれはその
手足をきる火印をもつて其かほにしるし
をつくると也国人のとかををかせは金を出して
あかなふ金なけれは身をうるとなり
【挿絵】道明国
此国の人身に衣を
着せすもし人の
衣を直せるをみ
ては則是をわら
ふ国に塩とくろ
かねなし竹を以
て弓矢につくり
鳥をいて食とす