翻刻
【挿絵】木蘭皮国
此国大食国の
西に大海有海
の西に国有其
数かきりなし其
中に木蘭皮
国まては人みな
いたるへし昔
陀盤の地より船をいたして西に行事百日に
して一つの小船をみる舟のうちに数百人のりて
酒さかなもろ〳〵のうつはもの有其国の生する
所麦一粒のたけ三寸爪の大さめくり四五尺也
柘榴一顆おもさ五斤桃は二斤菜のたけ三四
尺井をほる事ふかさ百丈にして水あり羊のたかさ
三四尺春は腹をさきてあふらをとる事数十斤
二たひ其疵をぬふてよく又よみかへらしむこれ
ぬふ所の糸にくすりをぬるといふ
【挿絵】賓童龍
此国もと占城
国の貴人国の
あるしとなれ
り道ゆく時は
さうにのり馬
にのるつきし
たかふ者数百
人皆手ことに盾をもてりあかきかさをさすそ
の従者木の葉に食をもり椰子酒と米酒と