翻刻
者へも詞も無御座候き新兵衛申候は其方申
如く惣左衛門は多分討連候讒其跡を見候而
も無益事に候只一身之心懸を専に致し候得
与申候に付其侭又持口之搦手へ帰申候彼女
翌日城中へ入申候弟も城内に居申たる事
又曰三会之内佐野村之大庄屋源左衛門妻子召
連一類三拾人味方与申城中へ参居候処門徒
坊主見付之候而新兵衛居候処へ参拙者旦那
数百人寺へ参り今日ゟ吉利支丹に罷成候先
年転候事取戻し候与申候其者共即彼等に而
御座候与密にゐ知候に付其一類を何となく
呼寄候得は何茂持たるなた長太刀下に置手
を束参候新兵衛申候は城へ志あるも乃は遠
方ゟさへ早疾馳来候汝等近郷に居なから遅
参仕候段不審に候与相咎候得は兎や角やと
逃なき事のみ申其様弥胡乱に升故侍中あ連
被切よと申候得は志や川はらはつと立上り
なた長太刀取尓行んと致し候処を侍共に押
隔られあら口惜や事顕連候と申走り廻り候
を追懸〱悉切捨申候其外庄屋百姓五人拾人