翻刻
【右丁】
一種 こふやのまんねんくさ
千年松(せんねんせう)《割書:物理|小識》 千年竹(せんねんちく)《割書:衡岳|志》
紀州(きしう)高野(かうや)山に多し長さ三四寸葉
細(ほそ)く軟(やはら)かにして糸(いと)の如し乾燥(かんそう)数(す)
年(ねん)を経(ふ)るといへとも緑(みとり)色 猶(なを)鮮(あさやか)なり
一種
こふやのまんねんぐさ
処々 深山(みやま)皆あり葉 地(ち)
衣(い)《割書:ひろう|とこけ》に似て茎(くき)高く抽(ぬきん)つ
【左丁】
一種
みすごけ
処々 深山(みやま)皆あり
中国 尤(もつと)も多し山
澗(かん)流水(りうすい)の処にあ
り茸々(しやう〳〵)叢生(さうせい)し深(こき)
緑(みとり)色なり
【版心の中央】
みすこけ