翻刻
安永二年癸巳仲秋 中嶋勘兵衛蔵板
二条通御幸町西へ入町
山本長兵衛
錦小路通高倉西へ入町
京都弘所書林 小川新兵衛
新町通高辻上る岩戸山町
海老屋弥兵衛
【左頁】
左(さ)の書物(しよもつ)は親(おや)へ孝行(かうこう)主人(しゆじん)へ忠節(ちうせつ)友(とも)のまじはりを能(よく)し家業(かぎやう)をつとむる
たよりとなり心(こゝろ)を直(すなほ)にすることをかなにて書(かき)よみやすき書(しよ)どもをこゝにしるす
【左頁上段】
都鄙問答(とひもんどう) 石田先生著 四冊 諸人
本心を明らめ身を脩る事をとく
齊家論(せいかろん) 同著 倹約をまもり
家をおさむる事をとく
女教訓一冊 同著
ひらかな女のおしへなり
忠孝掛物(ちうこうかけもの) 文天祥之語
二ふく物 一ふく物
枢要(すうよう)一冊 忠孝五倫のまじはりを
てみぢかくさとす
前訓(せんくん)二冊 男女幼稚(ようち)のおしへを
手ちかくさとす
ねむりさまし一冊 諸人身のためになる
べき事を口ずさみとす
身体柱立(しんだいはしらだて)一冊 身上心持ども怠(をこた)ると怠(をこた)らぬ
との盛衰(せいすい)ある事をさとす
座談随筆(ざだんずいひつ)一冊 不生にて異明なるは即
大学の明徳なる訳の聞書
【左頁下段】
我(わが)つえ 諸人身持世帯渡世に
便りよき物がたりをかく
知心弁疑(ちしんべんぎ)一冊 本心を知るは益ありて
少も害なき事をさとす
和州孝子(わしうかうし)平三郎伝 一冊
和州郡山(わしうこほりやま)正六 忠誠聞書(ちうせいきゝがき) 一冊
駿州(すんしう)八助 忠誠聞書(ちうせいきゝがき) 一冊
西岡孝子(にしのをかかうし)儀兵衛 聞書(きゝがき) 一冊
臍隠居(へそいんきよ) 五倫の和合を五体無難なれば
臍安楽に隠居するにたとへて書たり