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牛痘問答
問曰/昔(むかし)より伝(つたハ)りたる種(うゑ)痘(ほうそう)と今の牛痘(うゑほうそう)とハ違(ちが)ひ候や
答曰/昔(むかし)より伝(つた)へたるハ良性(たちよき)の天花(ほうそう)の痂(ふた)を取(とり)て小児(こども)の
鼻(はな)又ハ臂(ひぢ)より種(うゑ)て惣身(そうしん)に痘(ほうそう)を発(はつ)せしむる法(ほう)にて只(たゞ)痘(ほうそう)
の性(たち)を善(よく)するのミにて痘(ほうそう)を軽(かろ)くする事あたハず故(ゆゑ)に
多(おほ)くの内(うち)にハ死(し)ぬる者(もの)も有(あり)後(よ)難(どく)を遺(のこ)す者(もの)も有(あり)しなり
牛痘(いまのうゑほうそう)ハ西洋(おらんだ)にて稀(まれ)に牛(うし)に発(はつ)する一種(めづらしき)の痘(ほうそう)にて《割書:牛の常|の痘に》
《割書:ハ非ず西洋にてハ人の痘を|も五に差別することなり》其(その)痘(ほうそう)の性(たち)天花(はやりほうそう)に斉(ひとし)くして
其(その)毒(どく)ハ薄(うす)き故(ゆゑ)に同(おなじ)く小児(こども)に種(うゑ)ても其(その)種(うゑ)たる処(ところ)に出(いで)て