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コレクション: コレクション3

麻疹癚語 - 翻刻

麻疹癚語 - ページ 9

ページ: 9

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【右丁】 鳥(とり)を尋(たづ)ねあるきて聞(き)て時(とき)は。 郭公(ほとゝぎす)の初声(はつこゑ)も身(み)にしみておぼ ゆれど。根岸(ねぎし)や木場(きば)の別荘(べつさう)に。 夜(よ)る昼(ひる)やまず鳴(なき)わたれば。あまり なる迄(まで)耳(みゝ)やかましく。此里(このさと)過(す)ぎ よと思(おも)ふ時(とき)もあるべし。元禄(げんろく)以前(いぜん)の 【鎌と○の絵=「かまわ」と言う意】ぬも。宝暦(ほうりやく)年中(ねんぢう)の市松染(いちまつぞめ)も。 【左丁】 年(とし)を経(へ)て染出(そめいだ)せば。石畳(いしだゝみ)のすみ からすみまでもてはやして。花(はな)がつみの 鼻(はな)をひしぎ。成田屋(なりたや)が案(あん)じのやうに 嬉(うれ)しがり。御娘子(おむすめご)や御新造(ごしんざう)の。はれ 着(ぎ)の模様(もやう)に染(そめ)させても。親御(おやご)もかま はぬ御亭主(ごていしゆ)も。かまはぬ程(ほど)にはやり たり。実(げに)浮気(うはき)なる人(ひと)ごゝろ。