疫病関連資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

麻疹癚語 - 翻刻

麻疹癚語 - ページ 10

ページ: 10

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【右丁】 芝翫茶(しくわんちや)のおこなはれしも。いつしか 加賀屋(かゞや)の評判(ひようばん)とゝもに色(いろ)さめ。 梅幸茶(ばいこうちや)大和柿(やまとがき)の江戸 染(ぞめ)に うつり行(ゆ)き。新内(しんない)ぶしの はやる中(なか)に。ひねつた通人(つうじん)は河東(かとう) 節(ぶし)の事(こと)なりと。十寸見要集(ますみようしふ)を 懐(ふところ)にし。古(ふる)きをたづねて新(あたら)し 【左丁】 きを。知(し)るもしらぬもウヽ〳〵と。 松(まつ)の内(うち)からうなり出(だ)す世(よ)の中(なか)。松(まつ)の 内(うち)からうなるといへば。時(とき)なる哉(かな) 此春(このはる)より。世上(せじやう)一般(いつぱん)に麻疹病(ましんびよう) 流行(りうかう)して。千門(せんもん)万戸(ばんこ)此(この)沙汰(さた)にて。 評判紀(ひようばんき)の封(ふう)もきらず。市川団十郎が 大当(おほあた)りの芸評(げいひよう)より。はしかは