翻刻
【右丁文字無し、左丁下部欠落】
【本文は送り仮名を含めカタカナを平仮名で表記、ルビのみカタカナ】
世に天児(アマカツ)【注①】を用る事をお
よくる祓(ハラヒ)の法有しより今に□
作様色〳〵有もの也麻(マテ)作りの祓を
形代かねの人形木の人形 芦(アシ)の人形
もの也とそ是を撫(ナデ)物【注②】といひてわけ□
延喜式には是を堀川の蒭霊(クサヒトカタ)【注③】といへり□
はらへなて物の哥に
沢辺なるあさちをかりに人と
いとひし身をもなつる□
【注① お守りとして幼児のそばに置き、凶事を移し負わせる形代(かたしろ)の役をさせる人形。木や竹で丁字形に作り、首をすげて衣裳を着せる。三歳になるまで用いるという。】
【注② けがれを除くための禊(みそぎ)や祈祷などに用いる。身代わりの人形や衣類。それで身体を撫でてけがれや禍などを移し川に流したり祈禱所などにつかわして祓い捨てたりした。形代(かたしろ)】
【注③ 「クサヒトカタ(草人形)=祭祀の具で、草や藁(わら)で作った人形。漢語で「蒭霊(スウレイ)」と書き、訓読みが「クサヒトカタ」です。ちなみに「蒭(芻に同じ)は「ほしぐさ、ほしわら、まぐさの意。】