Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

. Japonais 648 - 翻刻

. Japonais 648 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

孔明を欺(あざむ)く智略(ちりやく)ありて尋常(よのつね)の将(しやう)にあらず猥(みだ)りにかゝりて小猿(こざる) めが謀計(ぼうけい)に陥(おちいり)不覚(ふかく)を取(とる)事有べからずと猶予(ゆうよ)してすゝみ得(え)ず木下 藤吉郎是を見て扨(さて)は我 備(そな)への全(まつた)からざるを却(かへつ)て恐(おそ)るゝものなる べし此方より急(きう)に押(をし)よせ打崩(うちくづ)せよと隊伍(たいご)そろはぬ士卒(しそつ)に下知(けぢ) して無二無三に討(うつ)てかゝれば丹波守いよ〳〵怪(あや)しみ八方に眼(まなこ)を配(くば)り 敵(てき)の謀計(ぼうけい)を危(あやぶ)みながらしはらく支(さゝ)へ戦(たゝか)ふたり軍(いくさ)は将(しやう)の心にありとは 宜(むべ)なる哉(かな)磯野が従兵(じふへい)あまたの軍(ぐん)を切 崩(くづ)し勢(いきほ)ひさかんなりしも主(しゆ) 将(しやう)かくのごとくなれば勇気(ゆうき)たゆみて何となく色(いろ)めきて見へけるにぞ木下 藤吉郎 時分(じふん)はよしと相 図(づ)の鉄鉋(てつほう)を響(ひゞか)す程こそあれ左の方より蜂須(はちす) 賀(か)小六又十郎 稲田(いなだ)大 炊(い)中村 孫(まご)平次右の方より木下小市郎 加藤(かとう)虎 之助福嶋市松 片桐助作(かたぎりすけさく)堀尾(ほりを)茂助 両勢合(りやうせいあはし)て二千 余(よ)人 鉄砲(てつほう)の兵八百