翻刻
【右丁】
一種
あをやぎさう
【左丁】
木藜芦(もくりろ)#1
うじぐさ《割書:蛆(うし)を殺(ころ)す|故(ゆへ)名(な)つく》
みそなをし
味噌(みそ)に蛆(うし)生(せう)して
味(あしは)ひ変(へん)したるに
此物(このもの)を入(いるれ)は味(あしは)ひ
元(もと)の如し故(ゆへ)に名(な)
づく
#2
うじくさは胡枝子花(こししくは)《割書:は|き》に似(に)て小木なり
葉(は)一茎三葉 鹿藿(ろくくわく)《割書:のま|め》に似(に)て狭(せは)く深緑(こきみとり)
色(いろ)夏月(なつ)枝(ゑた)の梢(こすへ)に穂(ほ)をなして形又 胡枝(こし)
子花(しくは)の如(こと)く花 淡黄色(うすきいろ)後(のち)狭(せはく)長(なか)き莢(さや)
を結(むす)ふ毛茸(け)ありて人衣(しんい)に粘(ねん)す葉(は)枯(か)る
ときは黒色(くろいろ)に変(へん)す葉(は)《振り仮名:味|あし■ひ#3》微(すこ)し甘渋(あまくしふ)し
《振り仮名:此物|このこ【「も」の誤】の》形状(かたち)的当(てきとう)には非(あらす)といへとも《振り仮名:殺_レ虫|むしをころす》
の効(こう)相近(あいちか)けれは暫(しはら)く古説(こせつ)に従(したか)ふ
【版心の中央】木藜芦(もくりろ)#1