翻刻
【右丁】
一種
白花の物
白花(はくくは)の物(もの)をはなかつら
と云 奥州(おうしう)に自生(しせい)ありと
云 此根(このね)円(まる)くして尖(とか)りなく
附子(ふし)の形(かたち)に似(に)たる故(ゆへ)に附(ふ)
子記(しき)に《振り仮名:白花者|はく■くのもの》#1《振り仮名:為_レ 上|しやうとなす》と
云(い)へり
【左丁】
一種 蔓生烏頭(まんせいうつ)
#2
筑前(ちくせん)国 上畑村(かみはたむら)堂輪(とうりん)谷に生(せう)するは嫩苗(なへ)より蔓(つる)
をなし一丈 許(はかり)も紆(まと)ふ又 奥州(おうしう)及(およ)ひ津軽(つかる)山中に自(し)
生(せい)あり形状(かたち)常(つね)の烏頭(うつ)の如(こと)くにて蔓(つる)をなして左
へ纏(まと)ふ根(ね)は烏頭(うつ)に異(こと)なることなく花は二種ともに
淡碧色(うするりいろ)なり
#3
筑前産