翻刻
【右丁】
蕘花(ぎやうくわ)
がんぴ やまかご
きこかんぴ
#2
山中(さんちう)に生(せう)す小木(せうぼく)なり高(たか)さ二三尺 枝幹(しかん)柔弱(やわらかによわく)葉は芫花(げんくわ)に
似(に)て短(みしか)く尖(とか)あり#1互生(こせい)す夏月(なつ)梢(こすへ)に小黄花(せうわうくわ)を開(ひら)き形(かたち)黄瑞(わうずい)
香(かう)《割書:みつ|また》に似(に)て小(ちいさ)く後(のち)実(み)を結(むすふ)米粒(こめつぶ)の如(ごと)し
【左丁】
一種 こがんぴ いぬがんぴ
武州(ぶしう)にては駒場(こまば)の原(はら)に生(せう)す葉(は)は水揚(すいやう)《割書:かわや|なき》
に似(に)て短(みじか)く小(ちいさし)又 蕘花(ぎやうくわ)に似(に)て厚(あつ)く脊(うら)白色(しろいろ)
枝幹(えだから)柔弱(よわく)高(たか)さ一二尺 梢(こすへ)に夏月(なつ)小白花 欑開(さんかい)
す形(かたち)蕘花(ぎやうくわ)に似(に)たり此(この)二種(にしゆ)紙(かみ)に漉(すき)たるをがんぴ
紙(し)と云(いふ)
【版心の中央】蕘花二種