翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻22-24 - 翻刻

本草図譜. 巻22-24 - ページ 91

ページ: 91

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【右丁】 透山根(とうざんこん)《割書:附|録》 おほぜり どくせり 鳳凰角(ほうわうかく)《割書:花|戸》 はなわさび       ゑんめいちく《割書:共に|同上》 シキウタ《割書:羅|甸》 トルレケルフル《割書:荷|蘭》  奥州(わうしう)二本松(にほんまつ)武州 洗足(せんそく)の池(いけ)多摩川(たまかわ)和泉村(いつみむら)皆(みな)あり宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は白芷(びやくし)に似(に)て狭(せば)く又(また)  蘼蕪(びぶ)#1《割書:川芎(せんきう)|の葉(は)》に似(に)て大(おほひ)なり夏月(なつ)茎(くき)を抽(ぬきんじ)て高(たか)さ二三尺 末(すへ)に花(はな)あり小白花(せうはくくわ)傘状(さんぜう)をなして開(ひら)く  形(かたち)又 藭芎(きう〳〵)水芹(すいきん)《割書:せ|り》䓁(とう)#5に似(に)たり根(ね)緑色(みとりいろ)大さ大母指(おほゆび)の如(こと)く莭(ふし)#2ありて竹(たけ)に似(に)たり味(あじわひ)辛(から)く苦(にが)く毒気(どくき)  あり嫩葉(わかば)の時(とき)芹(せり)と誤(あやまつ)て採(とり)食(くらへ)は厳(きびし)く毒(とく)にあたるなり越後土人(ゑちこのどじん)瘧(ぎやく)を煩(わづら)ふに此草(このくさ)を採(とり)脈所(みやくどころ)に  あて一夜(ひとよ)をすくれば瘧(をこり)落(おつ)ると云(いふ)然(しか)れども其(その)草(くさ)の跡(あと)大に腫(は)ると云(いふ)又(また)其(その)茎葉(くきは)を席下(せきか)に舗(しき)て#3  積聚(しやくじゆ)を治(ぢ)すと云(いふ)毒物(どくぶつ)たることしるべし文化年中 此根(このね)盆栽(はちうえ)にして玩(もてあそび)誤(あやまり)て此根(このね)を食(しよく)し暫(しばらく)  して腹中(ふくちう)煩悶(はんもん)して死(し)する者(もの)五七人なり死人(しにん)身体(からた)紫色(むらさきいろ)になる但(たゞ)荷蘭(をらんだ)にて乳癰(にうよう)を治(ぢ)するに効(こう)  ありといふ考(かんがふ)るに透山根(とうざんこん)の名(な)あれは根(ね)大なる物(もの)なるべく又(また)《振り仮名:生_二蜀中山谷_一草|しよくちうさんこくにせうすくさ》《振り仮名:類_二蘼蕪_一|びぶにるいす》などあれ  蘼蕪(びぶ)は即(すなはち)藭芎(きうきう)《割書:せん|きう》の苗葉(なへは)のことなり此葉(このは)川芎(せんきう)に類(るい)す又(また)此条(このぜう)には根(ね)のことをいはざれとも狗脊(くせき) 【左丁】  の集解(しうかい)雷斆(らいこう)#4の説(せつ)に《振り仮名:使_二狗脊_一|くせきをつかふに》《振り仮名:勿_レ用_二透山根_一|とふさんこんをもちゆることなかれ》形状(かたち)一般(いつぱん)只(たゝ)是(これ)《振り仮名:入_レ頂|いたゝきにいる》苦(にがく)《振り仮名:不_レ可_レ餌|じすべからす》とあるにて根(ね)のある  ことを知(しる)へし 【版心の中央】木幹芋