翻刻
【見返し】
慶定翁著《割書:此は慶定翁(よしさだをう)多年(たねん)自(みづか)ら心力(しんりよく)を労(らう)し寝食(しんしよく)を忘(わすれ)て養蠺(やうざん)し|つゝ年々(ねん〳〵)上/作(さく)し其(その)全(まつた)く経験(けいけん)せし善(よ)き手段(しゆだん)を廣(ひろ)く蚕家(さんか)に|知(しら)しめて/大益(だいゑき)有(あら)しめんと盡(こと〴〵)く口傳(くでん)を記(しる)し且(かつ)寒暖計(かんだんけい)は必用(ひつよう)の|器(き)なるを詳(つまびらか)にし飼方(かひかた)手(て)を取(とつ)て導(みちび)く如(ごと)く童子(こども)にも會得(わかり)易(やすく)し|たれば此書(このしよ)と寒暖計(かんだんけい)を用(もちひ)て心力(しんりよく)を盡(つく)さば上/作(さく)すること疑(うたが)ひ無(な)し》
《題:養蠺實験録《割書:前|編》》
文久三年 《割書:稲毛宿河原村》關山氏蔵板
菱杜水画 行
【左丁】
養蠺實験録前編
目次(もくろく)
一/寒暖計(かんだんけい)の事(こと) 初丁
一/蚕種(こたね)見様(みよう)の事(こと) 三丁メウ
一/蚕種(こたね)毒忌(どくいみ)同(おなじ)く貯様(たくわへよう)の事 四丁メウ
一/蚕種(こたね)を寒水(かんすい)に浸(つけ)る事 五丁ヲ
一/養蚕(ようさん)諸道具(しよどうぐ)の事 五丁ウ
一/蚕(かいこ)に油断(ゆだん)すまじき事 八丁ヲ
一/蚕(かいこ)に毒忌(どくいみ)ある事 九丁ウ