翻刻
腰物取残(こしのものとりのこ)せし者(もの) 二百三十六腰
〆九百四十七人 外凡百三十人|程(ほど)は不詳(つまびらかならす)
死骸無之者(じがいこれなきもの) 三百九十一人
又(また)一|説(せつ)には
即死(そくし)三百十九人
内《割書:百三十人は八月十九日引取候分|八十九人は同廿日朝撿視請候分》
此外佃島(このほかつくだじま)にて引揚(ひきあけ)候も少(すく)なからずニ三日|過(すぎ)て羽田沖又(はねだおをきまた)
は隅田川(すみだがは)仙台堀(せんだいぼり)油堀辺(あぶらほりへん)よりも死骸浮上(しがいうきあが)りし由(よし)
事実之考証畢
《割書:永代|惨話》文化の夢目次
○深川八幡(ふかがははちまん)の怪異(くわいゐ)
○永代橋橋杭(ゑいたいばしはしぐゐ)の噺(はなし)
○当日繁盛(とうじつはんせい)の一|班(ぱん)
○閻浮(ゑんぶ)に迷(まよ)ふ考子(こうし)が亡魂(ぼうこん)
○恩(おん)を謝(しや)する車載(しやさい)の金穀(きんこく)
○歓余(くわんよ)の悲(かな)しみ
○怪童永代橋(くわいどうゑいたいはし)を渡(わた)る
○夢野(ゆめの)の牡鹿(をしか)
○盲亀(まうき)の浮木(ふぼく)
○塞翁(さいおう)が馬(うま)
○命(いのち)の伯父(おぢ)