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コレクション: STAGE1

塩原繁昌記 全 - 翻刻

塩原繁昌記 全 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

奥筋(おくすじ)の鉄道(てつどう)開(ひら)けなハ猶一層(なおいつそう)の盛況(せいきょう)を見(み)る に至(いた)るべし此地(このち)三四年前迄(さんよねんまへまで)ハ運輸(うんゆ)の不便(ふべん) なるか故(ゆゑ)に諸品(しょしな)の價(あたい)|意外(ゐぐわい)に高(たか)かりしか道(どう) 路(ろ)開鑿(かいさく)の功(こう)成(な)りてより物價(ぶつか)頓(にわか)に低落(ていらく)して 大(おおい)に浴客(よくかく)の費用(ひよう)を減(げん)するに至(いた)れりと誠(まこと)に 是(これ)山中(さんちゅう)の景気(けいき)を増(ます)のミならす入浴(にうよく)の人(ひと)も 容易(たやす)く宿痾(しゅくあ)を洗(あら)ふべし其(その)一日の費用(ひよう)大抵(たいてい) 左(さ)の如(ごと)し但(’たゝし)|年々(とし〱)|樓主等(ろうしゅら)共議(きょうぎ)の上(うへ)|之(これ)を定(さだ)む 一|旅籠(はたご)  廿五錢以下拾貮錢迄 一|中食(ちゅうじき)    拾錢以下四錢迄 酒(さけ)ハ旅籠(はたご)の外(ほか)なれと割(わり)より安(やす)く上酒(しやうしゅ)|壱合(いちごう) 貮錢(にせん)内外(うちそと)又|自(みつか)ら炊(かし)く者(もの)一日一人の入費(にうひ) 一|宿料(しゅくりょう)  四錢五厘 一|蒲団(ふとん) 壱枚貮錢 《割書:是ハ借りなれハ|拂ふに及ハす》 一|湯錢(ゆせん)   五厘 一|薪(まき)壱束  五厘《割書:壱束にて一人分の|飯汁を炊くに足る》