翻刻
長蛇(ちやうじや)の如(こと)く右(みき)にある者(もの)は幽濺奇瀉(いうせんきしゃ)其(その)形状(かたち)
垂玉(すゐぎよく)に似(に)て自(おのつか)ら雌雄(しいう)の趣(おもむき)を為(な)す又(また)数町(すちやう)の
水上(みなかみ)に懸(かヽ)るを二番瀧(にばんたき)と唱(とな)ふ直流(ちよくりう)二十|余丈(よじやう)
幅(は〲)十二三|間(けん)一|瀉谿(しゃけい)に満(みち)て玉山(ぎょくざん)の崩(くず)るヽが
如(ごと)し予(われ)観瀑(くわんばく)の癖(へき)あれども多(おほ)くは危嶮峻淒(きけんしゅんしぬう)
凛然(りんぜん)として心慄(こころのヽ)き躰震(たいふる)ふ此(この)二|瀑布(ばくふ)の如(ごと)き
別風致(べつふうち)は未(いま)た曾(かつ)て見聞(けんもん)せさる所(ところ)なり遊客(ゆうかく)
入浴中(にうよくちゆう)の徒然(つれ〳〵)に尋(たつね)て一|覧(らん)あるべし穴賢(あなかしこ)
地名 湯名(ゆのな) 功能(こうのう)
大網 大網湯(おほあみのゆ) ●さうどく●ちゆうふう●じしつ
●りんゐん●せんき●しやく
福渡 岩湯(いはのゆ) ●ふくつう●りびやう●せんき
●つうふう●かつけ●すばく
同 冷湯(ひえのゆ) ●のぼせ●つつう●めまへ●たん
●しやく●じしつ●くさかさ
同 淡湯(あはのゆ) ●りんびやう●せんき●ふくつう
●ちゆうふう●さむさあたり
同 躶湯(はたかゆ) ●せんき●しやく●ちのみち●りうゐん
●らうしやう●うちみ●やけと