翻刻
につくしがたし十六日《ルビ:暮方|くれかた》まて大小七十度斗地震は
かく《ルビ:恐|おそ》るべし〳〵
○地震ゆりの寸尺 南都 伊賀上野 一尺八寸
郡山 伊勢四日市 一尺五寸 古市木津辺 一尺五寸
江州《割書:一尺二寸所|又八九寸所》 京 五寸 大坂 堺 紀伊 丹波 丹後 播州
凡三四寸 越前福井 一尺
○或説に曰地震は《ルビ:初め|はじめ》《ルビ:強|つよ》くして《ルビ:後|のち》ゆるし《ルビ:雷|らい》は初めゆるくして
後きびし風ははじめなるく《ルビ:中程|なかほど》はげ敷又終なるし
《ルビ:大地震混雑|おほぢしんこんさつ》 《割書:大功記|十日目》 見立 居良作
しあんなげ首 《ルビ:地震|ぢしん》に付たんとそんした人
思ひ置事さらになし 用意して《ルビ:高見|たかみ》の《ルビ:藪中|やぶなか》に居る人
海山かへがたし 山の《ルビ:崩|くつれる》のと 《ルビ:津波|つなみ》が来るのと
どういそがるゝ物ぞいのふ ゆつている《ルビ:最中|さいちう》《ルビ:早|はよ》こいと《ルビ:云|いは》れるの
雨がなみだの母親は わが子のけがしたのを
居くびにきなす 《ルビ:首 |くび》の 《ルビ:骨|ほね》 をけがした人