みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

大津浪末代噺種 十一月五日夕 大津波(おほつなみ) 突来(つきく)る前に大坂の西 前垂嶋(まへだれじま)という處へ丈(た)け 二丈ばかりの高坊主(たかぼうず) 出たり人々是を見て 肝(きも)を潰(つぶ)しアレヨ〳〵と いふうち海に入 陸(くが)に 向ひ手にて水を かける如くして姿(すがた) 見へず成(なる)と 間(ま)もなく 大津浪 突(つき)来る 是此 変(へん)を告しならんと 後(のち)に思ひ合しける