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コレクション: STAGE3

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 19

ページ: 19

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大地震 大功記十段目 祓文句 大津浪 しあん投首(なけくび) 津なミては船        他家へ縁付  大はそんした             かた荷(ニ)主       して下され   家ぬし おもひをくこと    ようハして          詞ハゆるりぬ  大坂の さらになし      ばんバへ出た人         大半石       御城 よりの 早本国へ       遠方てつなミ         しるしハ目前  家ちんの 引とり為へ      の噂(うハさ)聞人      これを見よ   やすい古家 あハやと見ゆる           古家急に     追々都へ   諸国よりの 表(をもて)口数ケ所の手 疵(きず)  宿かへする人   はせのぼる  見舞状 顕(あら)はれ出(いて)る まいはん         高名手柄を  普請方                西に黒雲         見るやうな ぬき足(あし)  へたり掛タル家へ   我(ワレ)又 驚異(きょうい)か 大道へ素人細工の  さし足      忘物取リニ這入人   秘術をつくし          小家たてる人 わつと玉(たま)ぎる  地(ち)しん最中(さいちゅう)産(さん) 女のなき声(こえ)    の気(け)の付(つい)た人 【下段】 とかふ言内     かんばん出した 時こくが延る     道頓堀の芝居 聞(きこ)ゆるもの音(おと)  大道(だいどう)畳敷(たゝみしき)て こゝろえたりと          内にゐる人 【下段】 まだ祝言の    地しんて さかつきを    延(のび)たこん礼 互(たかい)の身(ミ)の    注文物船(ちうもんものふね)へ  しあわせ           つまなんた人 【下段】 【下段】 行方しらす    津なミて なりにけり     落ちた橋々 来世(まつせ)の記録(きろく)に  大黒ばしへ のこしてたべ             つまつた船 【下段】 さやうなれハ    明地のある所へ 御遠慮なし      とまりに行人 操(ミさほ)の鏡(かゞミ) 住よしの濱(はま)      くもりなき        つなミなし           【下段】 めでたい〳〵    家内に            けがのないの あたりまバ    下やしきへ逃(にげ)る ゆき出立ハ    北辺の御寮人(ごりょうにん) 水あげかねし    大地しん  風(ふ)ぜいにて  蔵仲仕(くらなかし)