みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

大地震 大津浪 継づくし 【上段】 【下段】の順で一行書きとした 清水寺とかけて しハんバうの散財ととく  こゝろハ ぶたい飛(とひ)じゃ おき番のさけ えらい借きん    利に入てしまふ 霜月五日の夕かた  直のたかい質   沖なりじや つなミ地しん  ふきりやうな嫁さん  二度びつくりじや つなミの大ふね  なんてのけん   はし折てじや しばいのかんばん  正月のにらミ鯛  出した侭で 手がづかぬ 道頓堀川の大ふね  すぼらな和尚  大黒で留つてゐる 町々の板行(いたこ)や  きせるのそうじ   づを出してじや ひろちの小家がけ よいしゆのむすこ   ゆすつても気が入ぬ 今度のつなみ  やすいおやま   紀州がえらい 天王寺のたう しやうずのせき取  こけそふてもこけぬ 地しんなかバの小便  きむすめの返事  こは〴〵 してじや 気のよわひ女中  あら物屋の歳暮 杓おこしてじや くずれかけた橋  はたごや   人とめてじや 瀬戸物町 けいこのかねつけ  高いもの 割てじや 鳥羽浦のつなミ  かほのとろいたのもし  皆 潰(つふ)れてゐる 大地しんの念仏 香の物の口あけ  しんから出してじや へたりかけた家 流れ掛けた質   突張(つはり)て  留てしや 住よしのとうろう すほらなげいこ おおかたこけてる 大道の夜あかし  春先のもち  星が見へる 大つなみ 茶屋のつき出し  剣先引さいてじや へたり掛たいえ 馬場さき近辺の茶や 丸太で持てゐる 今度の大つなミ  しゅんかんそうづ  志摩なかしじや  道頓堀川の引ふね  米相場   をいさげる