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コレクション: STAGE1

信州大地震一件之冩 丁未弘化四年三月吉日 - 翻刻

信州大地震一件之冩 丁未弘化四年三月吉日 - ページ 31

ページ: 31

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また|意地(イヂ)ら|敷有(シキアリ)さまなり食物の手段ナド |如何(イカゞ)いたすべし|了簡(リヤフケン)もなく|又(マダ)小身なる者 |抔(ナド)ハ難渋此上もなく|只打伏泣入死骸(タゞウチフシナキイリシガイ)に |縋(スガ)り|怪我人(ケガニン)ハ|夥敷苦痛(ヲビタゞシククツウ)に|絶兼居(タヘカネイル) |計(バカ)りの|有様(アリサマ)ハ|何(イヅレ)の村(ムラ)〳〵も|一面(イチメン)に同様にて |互(タガヒ)に|助合(タスケアフ)ちからもなく|差当(サシアタリ)り|食事(シヨクジ)に さへ|支(ツカ)へ呑水も|常(ツネ)に用水を|遣(ツカヒ)ひ居候間此 節皆泥水になり難渋至極|哀(アハレ)れといふも おろかなり水内高井の両郡田畑七八分|潰(ツブ)れ 家を|潰(ツブ)し道具等|失(ウシナヒ)失ひ候ぶんハ八分計り にて此上いかようのまん水にも相成可申も |難計川岸(ハカリカタクカワキシここにルビを入力)の村〳〵|山林(サンリン)【左ルビ:ヤマハヤシ】に|立退去(タチノキサル)る|宿(ヤド)り 山〳〵も|日喧(ヒ□□)【左ルビ:ニチニカマビスシ】といたし水勢ハ|雷(ライ)【左ルビ:イカヅチ】乃ことし 水押候川を|一時(イチドキ)に|切(キリ)候へハ又〳〵下の方|水災(スイサイ) |難計(ハカリカタク)諸方御|手配(テクバリ)り|有(アリ)しに四月十二日 夕方七ッ時|俄(ニワカ)かに|山谷(ヤマタニ)鳴動(メイドフ)【左ルビ:ナリウゴク】なし|水押(ミヅヲシ) |貫(ヌキ)左右(サユフ)【左ルビ:ミギヒダリ】乃土手押切堤(ヲシキリツゝミ)乃上をのりこし 川中島ハ不及申|犀川(サイカワ)へ|逆水(ギャクスイ)【左ルビ:サカサミヅ】押入(ヲシイリ)中〳〵 |防(フセグ)ぐ|事叶(コトカナ)わず松代御城下迄|洪水満(コフスイミチ)て |川端辺(カワバタヘン)村〳〵を数ヶ村一時に押流し水の |高(タカ)サ二丈余大山の如し|水勢(スイセイ)雷電(ライデン)【左ルビ:カミナリイカヅチ】乃|数万(スマン) |押来(オシキタ)ㇽカ|落掛(ヲチカゝㇽ)ルカト|誤(アヤマ)ㇽ|魂(タマシイ)を|失(ウシナフ)計りの |有様(アリサマ)作物ハ|勿論溺(モチロンヲボレ)死人|怪我人数不知(ケガニンカヅシレヅ) 古今不思議にも|希(キ)なる事にて|村数(ムラカヅ)凡