翻刻
は軍事の費金と比較し得べきにあらず 〔況 ̄ンヤ
軍陣は間々不宜不正なる挙あり〕 又壮麗なる
宮殿を建築する費金と比較し得べきにあ
らす此予防法は納波里(ナポリア)王に在ては必すこ
れを建制せんことを欲す是れ其「プリニュス」
《割書:王の|名》の時発せし残暴なる禍災の事を回思
して其秀麗なる「ポルチー」《割書:納波里|の一府》より急-遽 ̄ニ
に遁避すること既に二十回の上に出れば
なり《ルビ:葡-萄-芽|ポルトガル》王も亦此例に従はんことを欲
す是れ其二十五年已前劇しき大地震あり
て此国の《ルビ:首-区|ミヤコ》全く其残暴を蒙り当時の敗
瓦砕礫今なを其地に散在せるを以てなり
以西把尼亜(イスパニア)王も亦其所領の両地 ̄案るに本国及ひ米(アメ)
利幹(リカ)の両地を云【 ̄内は割書】共に地震の難を蒙ること数回な
り若夫全大地上一地一民も恐くは地震の
為 ̄メに棄損し又は之が為に殆 ̄ント死に至るへき
疵傷を蒙らさる者なかるへし故を以て此
数の諸王公侯互 ̄ヒに相約して現に今我曹の