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コレクション: STAGE1

訓蒙 天然地理學 下 - 翻刻

訓蒙 天然地理學 下 - ページ 12

ページ: 12

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ればその地(ち)かならず暖(あたゝ)かなり、日没すれば其地(そのち) 必ず湿(うるほひ)を生(せう)ず、○地球(ちきう)外面(ぐわいめん)を五部(ごぶ)に分別(ぶんべつ)して、熱(ねつ) 帯(たい)、南北(なんぼく)二温帯(じおんたい)、南北(なんぼく)二寒帯(じかんたい)と号(ごう)せり、しかれども 只(たゞ)其|大概(たいがい)を示(しめ)すのみにて、未(いま)だ精密(せいみつ)なりとすべ からず、何(なん)となれば日熱(にちねつ)の力(ちから)、啻(たゞ)緯度(ゐど)に関(くわん)するの みならず、他(た)の理(り)に依(よつ)て差異(さい)を生(せう)すればなり、故(ゆゑ) に同緯度(どうゐど)の地(ち)に在りといへども、其|温度(おんど)同(おな)じか らざるものあるを認(みと)めたり、こゝに各地(かくち)気候(きこう)の 異同(ゐどう)を定(さだ)むべき数例(すうれい)あり、即(すなは)ち左(さ)の如(ごと)し○第一 各地(かくち)の緯度(ゐど)は、その気候(きこう)を定(さだ)むるに最(もつと)も緊用(きんよう)な るものとす、何(なん)となれば温度(おんど)は赤道(せきどう)に在て最(もつと)も 高(たか)く、緯度(ゐど)の加(くわ)はるに随(したが)ひて減(げん)ずるを、一般(いつぱん)の例(れい)と すればなり○第二、海水(かいすい)の平面(へいめん)より、各地(かくち)の高度(こうど) は、またその気候(きこう)に関(くわん)するものなり、仮令(たとへ)ば今(いま)吾(わが) 輩(はい)赤道(せきどう)より行(かう)を啓(ひら)きて、極地(きょくち)の方(かた)へ赴(おもむ)くにその 過(すぐ)る所(ところ)皆(みな)平地(へいち)ならば、行(ゆ)く事|数日(すうしつ)ならざれば、温(おん) 度(ど)の較著(いちじる)しく減(げん)するを覚(おご)えざるべし、しかるに 平地(へいち)より直(たゞ)ちに髙(たか)きに登(のぼ)る時(とき)は、温度(おんど)の変(へん)ずる