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暖(あたゝ)むる勢力(せいりよく)と、みな日(ひ)に対向(たいこう)する地の姿勢(しせい)に依(よつ)
て異同(ゐどう)あり、日(ひ)もし地平上(ちへいしやう)四十五度の子午線(しごせん)に
昇(のぼ)る時は、同度(どうど)を以(もつ)て南(みなみ)に向(むか)へる地上(ちしやう)に、その光(くわう)
線(せん)を射(い)る度(ど)正角(せいかく)なり、しかるに山下(さんか)の平地(へいち)に在
ては、四十五度の角(かく)を以(もつ)て其|光線(くわうせん)を受(う)く、故(ゆゑ)に斯(かく)
の如き地は、山腹(さんふく)と山下(さんか)と寒暖(かんだん)均(ひち)しきを得ず、○
第六、各地(かくち)の土質(どしつ)気候(きこう)に関(くわん)する明徴(めいちよう)を顕(あらは)す、これ
其|土質(どしつ)熱(ねつ)を線出(せんしゆつ)する力(ちから)の強弱(きやうじやく)に因(よ)る、即(すなは)ち砂(すな)は
熱(ねつ)を受(うく)る事(こと)速(すみや)かにして、また容易(ようい)に其|熱(ねつ)を出(いだ)す、
故(ゆゑ)に砂(すな)多(おほ)き地(ち)は空気(くうき)をして温度(おんど)を増加(そうか)せしむ、
また泥(まつち)はこれに反(はん)して熱(ねつ)を受(うく)る事|甚(はなは)だ徐々(じょ〳〵)に
して、また熱(ねつ)を出(いだ)す事|速(すみや)かならず、故(ゆゑ)に泥(まつち)多(おほ)けれ
ば其|地熱(ちねつ)少(すくな)し、また沼沢(しやうたく)多(おほ)き地(ち)は空気(くうき)寒冷(かんれい)なり、
地(ち)広大(くわうだい)なる深林(しんりん)あれば亦(また)然(しか)り、○第七、各地(かくち)開拓(かいたく)
を歴(ふ)る度(ど)、気候(きこう)に拘(かゝは)る所(ところ)多(おほ)し、沿沢(えんたく)の水(みづ)を尽(つく)し、林(りん)
木(ぼく)を伐払(きりはら)ふときは、其|地(ち)の温度(おんど)大(おほ)いに上(のぼ)るべし、
即(すなは)ち合衆(がつしやう)国の其(それ)の地(ち)に於て、大(おほ)いに林木(りんぼく)を伐(き)り
田圃(でんぼ)の開(ひら)きしに、気候(きこう)一変(いつへん)して冬日(とうじつ)の暖(あたゝか)なる、昔(せき)