翻刻
ず、オーストリヤのキシムニズ山(さん)は此洲(このしう)中他(ちうた)の
黄金(わうごん)砿山(くわうざん)に超絶(てうぜつ)せり○アフリカ洲(しう)、此洲(このしう)黄(わう)
金(ごん)を出(いだ)す事|大(おほ)いなりとす、皆(みな)河畔(かはん)の山崖(さんがい)より漂(ひやう)
出(しゆつ)するものなり、此洲(このしう)の西部(せいぶ)コン山(さん)、ニゲル河(が)殊(こと)
に之を得(う)る事(こと)多し、また東方(とうばう)の海岸(かいがん)に於ても然(しか)
り、○北(きた)アメリカ洲(しう)、英国(えいこく)の属地(ぞくち)カナダに於て、
少量(しやうりやう)の金(きん)を得(え)たり、また合衆国(がうしやうこく)に二部(にぶ)の黄金地(わうごんち)
方(はう)あり、即(すなは)ちアベレンチエーン及(およ)びカリホルニ
ヤ是なり、アベレンチエーンの黄金(わうごん)地方(ちはう)はウイ
ルジニヤのラバンノツク河(が)よりアラバマのク
ーサに到(いた)るカリホルニヤの黄金(わうごん)地方(ちはう)はサクラ
ンメントとサン、ジョークインとの大谷(たいこく)にあり
て、大約(たいやく)中数(ちうすう)六十里の広(ひろ)さを以(もつ)て、南北(なんぼく)五百里の
間(あいだ)に綿亘(めんたん)す、この地(ち)の諸(しょ)砿山(くわうざん)は世界中(せかいちう)最(もつと)も産出(さんしゆつ)
の多(おほ)きものに属(ぞく)す、年々(ねん〳〵)大約(たいやく)五千万|弗(どる)の黄金(わうごん)を
出(いだ)すと云ふ、またメキシコ諸部(しよぶ)大量(だいりやう)の金(きん)を出(いだ)す、
中央(ちうわう)アメリカも亦(また)然(しか)り、○南(みなみ)アメリカ洲(しう)、 此洲(このしう)
の黄金(わうごん)を出(いだ)す地(ち)は、アンデス山下(さんか)の全地(ぜんち)にあり、