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コレクション: STAGE1

訓蒙 天然地理學 下 - 翻刻

訓蒙 天然地理學 下 - ページ 28

ページ: 28

翻刻

てその食物(しよくもつ)となすべきものは穀物(こくもつ)、果樹(くわぢゆ)、芋蕷(うしよ)、の 類(るい)是なり、また衣服(いふく)となすべきもの最(もつと)も要用(えうよう) なるは、綿(わた)、麻(あさ)、亜麻(あま)等是(とうこれ)なり、    熱帯(ねったい)の植物(しよくぶつ) 凡(およ)そ植物(しよくぶつ)は其|類(るい)に従(したが)ひて、其|各(おの〳〵)|初生(しよせい)の地(ち)ありて、 或(あるい)は天然(てんねん)、或(あるい)は人為(しんゐ)に依(よつ)て、遠近(ゑんきん)に其|類(るい)を広(ひろ)むと いへども、其|地理(ちり)に関渉(くわんしよう)して自(みづか)ら其所(そのところ)に従(したが)ひて 其|類(るい)を異(こと)にするは、大約温度(だいやくおんど)の差異(さゐ)に従(したが)ふもの と考(かんが)へたり、温度(おんど)の植物(しよくぶつ)に関係(くわんけい)する㕝の大(おお)いな るは、熱帯温帯(ねつたいおんたい)、寒帯(かんたい)の植物(しよくふつ)、各異(かくゐ)あるを以(もつ)て窺(うか〳〵)ひ 見(み)るべし、抑(そも〳〵)|熱帯(ねったい)の植物(しよくふつ)は最(もつと)も其種属衆多(そのしゆそくしやうた)にし て、其色(そのいろ)の鮮美(せんび)なる、其形状の魅偉(くわいゐ)なる、其|香(かう)の馥(ふく) 郁(いく)たる、其|味(あぢ)の甘滑(かんこつ)なる、地球上他帯植物(ちきうしやうたたいしよくふつ)のよく 及(とよ)ぶ所にあらず、此|帯(たい)の産出(さんしゆつ)するもの、椰樹(やじゅ)、大蕉(おほはせう)、 甘蔗(かんしよ)、コフィー、香料(かうりやう)、米(こめ)、黍(きび)、藕粉(ぐうふん)、カツサヴァ根(こん)、其|他(た)甘(かん) 美(ひ)なる果子(くだもの)数種(すしゆ)あり、家屋(かおく)の造営(ざうえい)に備(そな)ふべき木(もく) 材(ざい)また衆多(しうた)あり、且(かつ)堅硬(けんこう)緻密(ちみつ)にして、諸器(しょき)に製(せい)す べき木材(もくざい)、また染料(せんりやう)となすべきもの、大抵(たいてい)此|帯(たい)よ